新しいソーシャル ヨーロッパ みんなの未来の10原則 その10
「新しいソーシャル ヨーロッパ みんなの未来の10原則 その9」の続きで、これが最後の原則です。
10 みんなのために積極的に行動するヨーロッパ
ヨーロッパは、何も規制がないか、殆ど規制がない単一市場に自らを限定して受け身でいるのがいいと主張する人がいる。
われわれ、ヨーロッパ社会党は、選択をした。EUは新しいソーシャルヨーロッパの本質だ。地域と加盟国が単独で成し遂げられること、それを超えたものをともに達成するのをEUは助けるから。しかし、われわれはEUがもつ可能性を生かし切ったとは言えない。ヨーロッパが協力し、連帯すればみんなの生活にもたらすことができる利益はまだまだ実現されないまま残っている。もし、競争による刺激、協力による強化、連帯による統一をバランスのとれた基礎として、さらに建設していけば、新しいグローバルエコノミーの中で、われわれの新しいソーシャルヨーロッパを着実に実現していける。
この三本の柱は、同じように重要であり、お互いを強化しあっている。拡大された単一市場を持続できる、賢明な、環境に優しい成長に向かわせ、加盟国のより良い協力を通して、活発になった企業間の競争から人々が分かち合えるさらなる繁栄とこれまで以上に強い社会のつながりと社会正義を引き出す、これらの三つはそのための手段なのだ。
競争、その通り。しかし、加盟国を財政的ダンピング、社会的ダンピング競争に向かわせるものであってはならない。企業間の競争は公正で、透明で、高度の新結合をもたらし、物価を低くし、人々にもっと多くの仕事、もっと良い仕事を生み出すものでなければならない。
協力、その通り。加盟国はグローバリゼーションの中で主権の一部を失ってしまったが、協力してこれを取り戻せる。競争が正しい条件で行われるように、そして社会的保護や労働者の権利や、公共サービスを損なうことのないようにしなければならない。われわれは、市場経済ではなく、社会的な市場経済を信ずる。加盟国は福祉社会への共通の挑戦に対処しなければならないが、ヨーロッパの協力は加盟国を支援するために死活的に重要だ。
発足以来、ヨーロッパ通貨同盟は、ユーロ圏の経済を外部からのショックから守り、安定した経済環境を作るという目標を達成してきた。しかし、効率的な経済協力を通じて経済をダイナミックなものにするという条約の目標は、さらに実現すべきである。
連帯、そのとおり。社会政策、雇用政策そしてヨーロッパ構造結合資金を通じて。われわれは国家の中で、さらにEU加盟国でも、結合、社会的権利、労働の権利を確保しなければならない。
ヨーロッパの強みはヨーロッパの結びつきにある。ヨーロッパは世界中でもっとも結びつきの強い地域だ。この結びつきを拡大した27の加盟国で確実に強化するのは挑戦だが、われわれが共有する価値に忠実でありつづけ、グローバルエコノミーで繁栄を分かち合えるようにしたいのであれば、これは死活的な重要性をもっている。さらに、これはEUが普通の人々の生活にとって適切な関係を持つために基礎的なことだ。
新しいソーシャルヨーロッパはより大きな富と受容性を生み出すだろう。公正で透明な条件のもとで企業が良き競争をすることを通じて。加盟国間の政治的な協力を通じて。加盟国の国内の連帯と、加盟国間の連帯を通じて。
新しいソーシャルヨーロッパは、
・ より多くの、より良い仕事のある環境にやさしいヨーロッパ
・ 人々を締め出さないヨーロッパ
・ 学びつづけるヨーロッパ
・ 新結合を進めるヨーロッパ
・ 結びつきのあるヨーロッパ
を意味する。
これがわれわれのヨーロッパ、みんなのヨーロッパだ。これは夢ではない。ヨーロッパの社会主義者、社会民主主義者の家族が政治的選択をしたものだ。ヨーロッパの国々がEUのすべての人々に適切な仕事と適切な生活を確保するため、生活水準と労働条件を改善するため、ともに行動するなら、ヨーロッパの国々はともに強くなる。
ヨーロッパ社会党とその加盟政党は、われわれの新しいソーシャルヨーロッパを実現することを決意した。
これで終わりです。次回は、翻訳の感想を書くかもしれません。
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10 みんなのために積極的に行動するヨーロッパ
ヨーロッパは、何も規制がないか、殆ど規制がない単一市場に自らを限定して受け身でいるのがいいと主張する人がいる。
われわれ、ヨーロッパ社会党は、選択をした。EUは新しいソーシャルヨーロッパの本質だ。地域と加盟国が単独で成し遂げられること、それを超えたものをともに達成するのをEUは助けるから。しかし、われわれはEUがもつ可能性を生かし切ったとは言えない。ヨーロッパが協力し、連帯すればみんなの生活にもたらすことができる利益はまだまだ実現されないまま残っている。もし、競争による刺激、協力による強化、連帯による統一をバランスのとれた基礎として、さらに建設していけば、新しいグローバルエコノミーの中で、われわれの新しいソーシャルヨーロッパを着実に実現していける。
この三本の柱は、同じように重要であり、お互いを強化しあっている。拡大された単一市場を持続できる、賢明な、環境に優しい成長に向かわせ、加盟国のより良い協力を通して、活発になった企業間の競争から人々が分かち合えるさらなる繁栄とこれまで以上に強い社会のつながりと社会正義を引き出す、これらの三つはそのための手段なのだ。
競争、その通り。しかし、加盟国を財政的ダンピング、社会的ダンピング競争に向かわせるものであってはならない。企業間の競争は公正で、透明で、高度の新結合をもたらし、物価を低くし、人々にもっと多くの仕事、もっと良い仕事を生み出すものでなければならない。
協力、その通り。加盟国はグローバリゼーションの中で主権の一部を失ってしまったが、協力してこれを取り戻せる。競争が正しい条件で行われるように、そして社会的保護や労働者の権利や、公共サービスを損なうことのないようにしなければならない。われわれは、市場経済ではなく、社会的な市場経済を信ずる。加盟国は福祉社会への共通の挑戦に対処しなければならないが、ヨーロッパの協力は加盟国を支援するために死活的に重要だ。
発足以来、ヨーロッパ通貨同盟は、ユーロ圏の経済を外部からのショックから守り、安定した経済環境を作るという目標を達成してきた。しかし、効率的な経済協力を通じて経済をダイナミックなものにするという条約の目標は、さらに実現すべきである。
連帯、そのとおり。社会政策、雇用政策そしてヨーロッパ構造結合資金を通じて。われわれは国家の中で、さらにEU加盟国でも、結合、社会的権利、労働の権利を確保しなければならない。
ヨーロッパの強みはヨーロッパの結びつきにある。ヨーロッパは世界中でもっとも結びつきの強い地域だ。この結びつきを拡大した27の加盟国で確実に強化するのは挑戦だが、われわれが共有する価値に忠実でありつづけ、グローバルエコノミーで繁栄を分かち合えるようにしたいのであれば、これは死活的な重要性をもっている。さらに、これはEUが普通の人々の生活にとって適切な関係を持つために基礎的なことだ。
新しいソーシャルヨーロッパはより大きな富と受容性を生み出すだろう。公正で透明な条件のもとで企業が良き競争をすることを通じて。加盟国間の政治的な協力を通じて。加盟国の国内の連帯と、加盟国間の連帯を通じて。
新しいソーシャルヨーロッパは、
・ より多くの、より良い仕事のある環境にやさしいヨーロッパ
・ 人々を締め出さないヨーロッパ
・ 学びつづけるヨーロッパ
・ 新結合を進めるヨーロッパ
・ 結びつきのあるヨーロッパ
を意味する。
これがわれわれのヨーロッパ、みんなのヨーロッパだ。これは夢ではない。ヨーロッパの社会主義者、社会民主主義者の家族が政治的選択をしたものだ。ヨーロッパの国々がEUのすべての人々に適切な仕事と適切な生活を確保するため、生活水準と労働条件を改善するため、ともに行動するなら、ヨーロッパの国々はともに強くなる。
ヨーロッパ社会党とその加盟政党は、われわれの新しいソーシャルヨーロッパを実現することを決意した。
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