実質で見た2020年3Q,4Qの内需のうち公需の対前年比増加率は、3.5%と4.7%だった。この増加率は、近年まれに見る高さだった。4.7%増加は、2009年4Qも4.7%だったが、それ以降はない。3%ですら珍しい。
これをどう評価するべきか?
同じ時期の民需の増加率は-8.3%、-3.5%だった。民需の大幅な減少による内需の落ち込みを公需の増加が緩和したことになる。その結果、内需の増加率は-5.4%、-1.4%に抑制された。有効に使われたかという問題はあるが、経済や雇用の安定という観点からは評価できる。